Blender3.12 使用
ショートカットでUIの言語を切り替えるメリット
Blenderを日本語で使われている方も多いと思います。
最近はBlenderの日本語の情報も増えてきたので、日本語でもそれほど不自由はしなくなりました。
が、
とは言っても英語圏の情報は多く、また非常にハイレベルなチュートリアルもあります。
「英語は分からないから…」と、それらを見ないのはもったいない。
しかし、「普段から英語のUIを使うのはちょっと…」と思うのも事実。
そこで、UIをショートカットで気軽に切り替えられれば、英語の情報にも触れやすくなるかと思います。
英語が分からなければ一時的に日本語に切り替えれば良い訳です。
ショートカットの設定
編集→プレファレンス→インターフェース→翻訳 の中のインターフェースのチェックボックスをショートカットで切り替える設定します。

キーマップのスクリーンの中のScreen(Global)の中にキーマップを追加します。

追加したキーマップに以下を入力します(コピペしましょう)
wm.context_toggle

次にアトリビュート欄に以下を入力します(コピペしましょう)
preferences.view.use_translate_interface

そうしたらお好みのキーを設定して終わりです。
既存のキーマップと被らないキーを設定しましょう。
今回はcommand+/に設定しました。(commandはMacにおけるCtrlの様なものです)

これでショートカットでUIの言語を切り替えられます。
Blenderのバージョンによって設定方法が違う!?
今回紹介した方法はBlender2.83以降の設定方法です。
Blender2.8の時点では翻訳するかしないかのチェックボックスが有り、それを以下のコマンドで制御出来ました。
preferences.view.use_international_fonts
しかし、上記のチェックボックスはBlender2.83でなくなったので、インターフェース、ツールチップ、新規データを個別に設定する必要があります。
ちなみにBlender2.7では翻訳するかしないかのコマンド自体が違いました。
user_preferences.system.use_translate_interface
このようにコマンド自体が変わったり、設定が無くなったりする事があります。
変更はUIだけで充分
今回はUIだけを変える方法を紹介しました。
もちろんツールチップや新規データのチェックボックスを切り替える方法もあります。
ツールチップ
preferences.view.use_translate_tooltips
新規データ
preferences.view.use_translate_new_dataname
しかしこれらに同じショートカットキーを設定しても一度に複数を変更する事は出来ません
なので別々のショートカットを設定する必要があります。
ただ、そもそもツールチップや新規データを切り替える場面もそうそう無いと思います。
ツールチップはマウスカーソルを乗せた時に出る機能の説明なのでここまで切り替える事もないでしょう。
新規データって何!?
翻訳にはツールチップ、インターフェース、新規データがある訳ですが
新規データって何でしょうか?
新規データとはオブジェクトを追加など新規データ作成時にデータの名前をその言語にする設定です。

Blenderは日本語にも対応していますが、アドオンによっては日本語に対応してない場合もあり、不具合が出る可能性があるので特別な事情がない限り名前に日本語を使わない方が無難です。
かつてのBlenderでは新規データにチェックを入れると高確率で強制終了する不具合があったので、Blender歴が長い方は「新規データは触らない方が良い」というのが常識でもありました。
(恐らく日本語対応が不完全だったのかと…)
ショートカットで言語自体を変える事も出来るが…
各チェックボックスのオン・オフを切り替える方法を紹介しましたが言語を変える方法もあります。
同じくキーマップで
wm.context_toggle_enum
アトリビュートに
preferences.view.language
日本語と英語の切り替えなら値に
ja_JP
en_US
とそれぞれ入力します。

しかしこの方法だと毎回言語を切り替えるたびにツールチップ、インターフェース、新規データにチェックが入ってしまうのでオススメはしません。